磁石特性をあらわす単位
磁石の特性は、
残留磁束密度(B r)・保磁力(HC)・最大エネルギー積(BH max)の単位で表します。
各単位の数値が大きいほど高品質で高性能な磁石だと言えます。
それぞれの単位が磁石のどんな特性を表しているのか?
簡単に説明しておきます。
1.残留磁束密度(B r)
磁石の磁力の強さを表した単位です。
単位面積(例えば1㎡)当りにどれだけの磁力線があるかを表す数値で、磁力の強さを表した単位です。
ガウスメーター(磁束密度計)で計測される単位でガウス(G)またはテスラ(T)で表示されます。
(1T=10000Gです)
2.保磁力(HC)
名前の通り磁石が磁石でいようとする力を表した単位(Oe)です。
磁石にはS極とN極がありますが、より強力な磁石を近づける事によりS極とN極が反転してしまう
場合があります。反転をせずに、どれだけ元のままの状態を保つことが出来るかを表した単位です。
磁力(残留磁束密度)が大きい数値でも、保磁力の数値が小さいと安定した磁力を保つことが出来ず
減磁の原因にもなります。
3.最大エネルギー積(BH max)
残留磁束密度(B r)と保磁力(HC)の積が最大になる磁石の性能を表した単位(MG Oe)です。
単位体積(例えば1立方メートル)の中にどれだけのエネルギーを蓄える事が出来るかを表す単位です。